日本シリーズ2023
久々のブログだが、今はもう日本シリーズである。
なんの? 決まっているプロ野球だ。
気がつけば前回車の試乗について書いてから7ヶ月以上経った。
あれから車は購入したが、今はそれよりも日本シリーズである。
ここまで5戦見てきて、最近でも特に面白い。
まぁ、エラーやミスからの失点という流れが両チームともにあるのが頂上決戦にしては残念だが、裏を返せばそういったミスがなければどちらも中々特典に繋がらないという、投手力・守備力の高さが根底にあると言える。
各試合については様々なところで言われているので書く気はないし、そもそも誰もこのブログは見てないと思うのでいい。
ここであげたいのは4戦目の満塁策と5戦目の田嶋投手の交代についてだ。
◆4戦目の満塁策
これは正解だったと思う。
結果として阪神が勝ったから。ではなく、近本選手が3塁に進んだ時点でバッターは叩きつけるだけでいい。近本選手の足ならかなりの確率でセーフになるだろう。
ゴロでも、犠牲フライでもオリックスは負ける。
あの場をしのぐには、1つアウトを取るなら三振か内野フライなどの近本選手が動けない状態になっていないといけない。
しかし、バッターは中野選手。
前夜の平野投手の前では三振に倒れたが、基本的に当てるのがとても上手い。
そしてカウントも3-2。敬遠もやむを得ない。
続く森下選手は前夜の2点タイムリー。そして初回のタイムリーと点に絡んだ仕事をしている。だが、続く大山選手はこのシリーズ全く当たっていない。
確率にかけるなら大山選手だ。
マウンドのワゲスパック投手は制球力に難があるが、それでも打たれる確率で言えば大山選手との勝負か。
満塁策に批判があるのは、ここいらの秤が原因だろう。
走者1,3塁で当たっているバッター。
攻める方としてはまずゲッツーを避ける為にも中野選手を2塁に走らせるだろう。
守るオリックスとしては失点=負け の状況で3塁にセ・リーグ盗塁王がいるのだ。 普通は投げられないと考える。そうなると、走者2,3塁で当たっているバッターと戦うのだ。
打っている打者+制球難+フォアボール+失投:三振+当り損ない
比べるならこうだろうか。制球難で三振は難しい。 そうなると、打たれるかどうかという森下選手の調子次第に加えて、失投というリスクがある。
これを満塁策にすると
制球難+失投+押出:三振+打っていない打者+内野ゴロでゲッツー
となる。 リスクは投手の能力による所が大きく、大山選手がボールの下っ面でも叩こうものなら内野フライで、さらに調子の良くない佐藤選手だ。延長戦が見えてくる。
内野ゴロでもダブルプレーだ。
そう考えたのではないか?と思う。
◆5戦目の継投
これは失敗したと思う。
7回の阪神側のエラーを見た際はさすがにオリックスの勝ちだと思った。
森下選手のエラーはそれぐらいに大きなミスだった。
「やらかした!!」と言えるだろう。
解説者が言っていたが、1塁の森選手が2塁を伺う姿勢をとったので目線がやや玉に移すのが遅れたらしい。
そしてその裏、阪神は円陣を組むもあっさりと9球で攻撃を終えている。
※阪神の攻撃陣は打たれる怖さがないのだ。
ここ1番で繋がったときは怖いのだが、それが薄い所がある。この試合だと、5-6 番、6-7番。つまり佐藤選手がどうにも調子があがってこないのが原因か。
思うに、気負い過ぎていないだろうか?
9月10月の好調のイメージと今の日本シリーズの差で焦っているのではないか?
佐藤選手はそういった気負いを抜いて自分のバッティングに向き合う時がすごく良い気がする。
岡田監督の言う「ボール球に手を出すな」をまずは守る。
これも言葉足らずだなぁとは思うが。
さて、話を戻して8回である。 オリックスは田嶋投手を下げたのだ。
球数も84球。 今日は最高のピッチングだったがなぜなんだろう?全く検討もつかない。 まぁそれにしても山崎投手だから不安はないだろう。
だが、ここで誤算が生まれる。 足立選手のエラーで無死2塁。
さらに代打 糸原選手の左前安打で無死1,3塁となる。
阪神ファンは足立選手のエラーが出るまでかなり負けに近い空気を感じていたかもしれない。 それぐらいオリックスの救援陣も優れているのだから。
そして中嶋監督は動いた。 ここで宇田川投手に変えたのだ。
私は森下選手への2球目だったか、高めのストレートを見て、ストレートにせよフォークにせよ、低めを狙いに定めればいいと思った。
甲子園に移ってからの3連投。宇田川投手はフォークをあまり使わず抑えてきた。ある意味阪神打者の裏をとった配球だったと思う。
ひょっとすると、若槻捕手は初戦の山本投手がストレートでやられたのを見て、低めのフォークは見逃されるかもしれないと感じ、いっそストレートで押せば、阪神打線の裏を取れると考えたのかもしれない。
連投3日目は反対にフォークが決め球かと思ったが、森下選手が低めに対応していた。
ここは若槻捕手当然ながら高めにミットを構える。
だが、球は低めに入り。森下選手は見事に左中間を割る。
これは田嶋投手を下げたことから起きている。先発を下げたのが敗因で、それ以外は些末なことに思える。それほど田嶋投手は素晴らしかった。
◆6戦目
さて、明日、阪神が日本一になるのか、オリックスが逆王手になるのか、結末はわからないが、なにせ今年は面白いしドラマがある。
岡田監督を日本一にした矢野前監督。矢野前監督が率いたメンバーを引き連れて日本一を目指す岡田監督。
何ともドラマチックではないだろうか。